【布を織るようにシステム構築】

2016/03/22

1.「組織」に例えて考えよう

会社などの組織での話ですが、1人の社員を1本の糸に例えると、

何本もの糸を縦、横、ななめ、様々な方向から
「ある意図に沿って」絡ませることで

単純な線の集合ではない布という「面」が出来上がります。
さらに、糸の組み合わせ方で様々な「模様」が出来上がります。

このように元の素材には無かった「面」や「模様」などの
新たな価値を生み出す目的で作られたものが組織(システム)だと言えます。

では、このような見方でタブレット端末の世界を見てみましょう。

2.複数のアプリを連携させてシステム構築

タブレット端末の個々のアプリは1本の糸のような素材です。
単体ではシンプルな機能しか持たないものが殆どです。

例えば、アプリ単体の使い方をどれだけマスターしても、
個人の生産性が多少高まることはあっても、
組織やチームの活動へ直接役に立つことはなかなかありません。

そこでご提案したいのが、複数のアプリを、
「布を織るように連携させる」運用法です。

例えば、ビデオチャットで現場から送られたライブ中継映像を
スクリーンショットを撮って、そこに手書きで書き込みを入れ、
クラウド経由で関係者と共有することができれば

問題解決のアイデアやアドバイスを短時間で得ることが
できるかも知れません。

このように、アプリを「単体で使う」だけではなく、
いくつかの「アプリを連携させる」ことで、
組織やチームの課題を解決するシステムを組むことができます。

これはパソコンでのシステム化とは大きく異なるやり方です。

アプリの組み合わせによるシステム構築

3.アプリの連携によるシステム構築のメリット

タブレット端末の世界では、
パソコンのMS Officeのような自己完結型の
大型アプリは少ないですが、

複数のアプリを連携させれば、
大きな力を発揮するシステムを組む事は難しくはありません。

開発投資にお金をかけることは難しくても
短期間で機動性の高いシステムを構築することができます。

このような方法でのシステム構築を
是非検討されてはいかがでしょうか?

クリエイトバリュー 中村 宏