経営は信念(哲学)と実践(経験則)で切り拓く!
経営戦略論を無用の長物みたいに言う人がいますが、
重要なことは「経営者としての姿勢」の問題である
というお話をさせていただきます。
【1】福一不動産 古川社長の講話を聞いて
昨日、山内経営コンサルティングで開催された
株式会社福一不動産の古川社長の講演を聞いてきました。
ランチェスター経営の竹田陽一先生の愛弟子のお一人で、
「崖っぷち社長の逆転戦略」、
「売りたかったら売り込むな」、
などの著書も有名です。
古川社長とのお付き合いは、
仕事も含めるともう5年目になりますが、
ランチェスター経営を、
ご自身の体験を通じて検証された内容のお話は
いつ聞いても大きなインパクトがあり、
すごく考えさせられるきっかけをたくさんもらいます。
特に、竹田先生の教えを展開される時の着想には、
はっとさせられるユニークな発想が多く、
昨日も、たくさんの気づきがありました。
【2】哲学を持ち、実践から経験則を得る
筆者は経営者の学校の他、博多経友会などにも参加して
います。
ランチェスター経営などを基軸にした学びと実践で
大変な苦労を乗り越え、
経営に成功した経営者の方々のお話を聞く機会を積極的に
持つようにしています。
そのたびにいつも2つのことを実感します。
1つは、
「経営には基本的なセオリー(経営戦略)が必ず必要だ」
ということです。
ある意味「宗教」や「哲学」と言っても良いくらい、
自分の経営の拠り所になる「信じる」ものが必ず必要です。
揺れ動く感情に左右されず、自分が正しいと思ったことを
貫くためです。
そしてもう1つ。
「知識として学んだだけではなく、行動を通して
検証しなくてはならない」
ということです。
理屈じゃなく、実践を通じて得た経験則こそ、
自分のスタイルを生み出すことにつながるからです。
だから他の経営者の経験談を聞く「仮想体験」にも、
ものすごく大きな意味がある。
これは「経営戦略」だけではなく「人間学」という部分でも
非常に大きな勉強になります。
ところが全く反対に、
「ランチェスター経営なら自分も学んだ」
などと言って、人の話を聞こうとしない人がいます。
こういう人は「知識で慢心」している人ですね。
学問だけで経営はやっていないことに自分で気づかない人。
どんなに忙しかろうが、様々な人の体験談を聞ける
「柔らかい心」
を持っていなくてはと常々思います。
【3】実践した結果を学び合う場を見つける
そういえば、筆者の「ファン創りの名人」も、
2011年に古川社長からいただいたご相談がきっかけとなり、
数年をかけ開発してきたコンサルティング・サービスです。
数年に渡りいただいた、
「5カウントの法則を、何とかできませんか?」
とのご相談に、
どうにか対応ができないかと苦心し研究を重ねた結果から
なんとか生まれた努力の産物です。
この古川社長の檄がなかったら、
きっと今の筆者のビジネスはなかったと思います。
「知識」ではなくて「実践した結果」を学びあう場を見つけ、
そこでの交流を深めることができる、
そのような機会を、1つでも多く見つけて、
交流を通じて自分の経営力を伸ばしたいものだと強く思います。
最後に、大変有意義な講話をお聞かせくださった古川社長、
今回の講演を企画してくださった山内修さん以下、経営者の
学校のスタッフの皆さん、
大変お世話になり、ありがとうございました。
クリエイトバリュー 代表 中村 宏