空撮した動画を作品に仕上げる秘訣

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最近はすっかり日常生活の中に定着した感のあるドローンですが、

ドローンで空撮した映像を、見る人に「おっ!」と思ってもらえる作品にするための秘訣について少しだけお話しします。

空撮動画作品制作の秘訣

 【1】作品にしないと見る人に失礼!

 

少しドローンに慣れてくると、空撮した映像を人に見てもらいたいという気持ちが湧いてきます。

実際、景色の良い場所を撮ったのだから、人に見せたいという気持ちはわかるのですが、

見せる前に、それって自己満足やひとりよがりになっていないか、ちょっと考えましょう。

筆者の感覚で言うと、ただ撮っただけで、編集もなし、BGMもなしの空撮映像には共感が湧きません。

「あなたは飛ばして楽しかったんだろうけど、この映像で、見る人に何を伝えたいの?」と疑問に思うし、

主旨がよくわからない動画に「イラッ」とされる方が時々いるので、

見せるからにはそれなりの準備をした方が良いと思います。

 【2】「撮り方」に徹底的にこだわる

 

筆者の場合、少し前までは「心踊るような景色」の迫力を映像で伝えることを目的に空撮をしていました。

ドローンが流行り出した7〜8年前は、そういう迫力ある映像の作品がたくさん公開されていましたので、筆者も大きな影響を受けました。

だから、どんな天候の時、どんな時間に、どんな角度から、どのような撮り方をすればインパクトの大きな映像が手に入るか?

それを徹底的に考えて、計画的に空撮を行なってきました。

時には、日時を変えて複数回、撮り直しに行ったこともあります。

それくらい、撮り方には非常に強いこだわりがあります。

(桜が最も美しい季節で撮った桜の名所 → クリックすると再生画面が出ます)
桜の名所

 【3】人に見せるものには編集は必須!

 

編集していないものは単なる素材にすぎません。調理をしていない食材と同じです。

そんなものを出されて「美味しいでしょう?」と言われても困ってしまいます。

編集の際に、一番最初にすることは、BGMを選ぶことです。

自分が伝えたいイメージはどんな音に近いのか、いろんな曲(著作権フリーなもの)を聴きながら「これだ!」と思うものを探します。

そして全体の尺(作品の長さ)を決めます。長いものでも2分以内。人間が集中できる時間は非常に短いので、短ければ短いほどいいです。

これから先は編集ソフトを使って編集を行います。自分がやりたい編集操作ができるのであれば、どのソフトでも大差ありません。

(筆者が使っている動画編集ソフト FinalCutPro)
動画編集ソフト

まずは、キャンバスの上にBGMを配置して、1音節くらいの曲の切れ目ごとにマーカーを置いていきます。

さらに映像素材の中からこれはと思えるものを次々に切り出して、パーツ化しておきます。

次に、自分が思い描くシナリオの順に、頭の中でパーツを並べます。

例えば、時系列に見せたいならその順に、映像のインパクトを最大限に演出したい時は、変化が大きくなるように並べます。

それらのパーツをマーカーを目安にトリミングしながら配置していきます。

以上が、編集の基礎(最低ライン)の作業です。人に見せる作品は、最低でも、これらの操作を行なうべきだと筆者は思います。