ついに出た!中小企業省力化投資補助金(一般型)
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中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して省力化投資を支援する補助金制度の新しい申請類型が発表されました。
今回発表されたのは、個別の事業内容に応じてオーダーメイドの申請ができる「一般型」という申請枠で、1月30日に公募要領が発表され、3月中旬から下旬にかけて受付が行われる予定です。
ものづくり補助金を省力化投資のために再編したような内容で、かなり大型の補助金申請が可能です。
しかし、募集期間が2週間程度とかなり短いので、申請を希望される方は、今すぐに準備を始めてください。
今回は大まかな内容をお伝えいたします。
("中小企業省力化投資補助金(一般型)のリーフレット → クリックすると全体表示されます)
【1】補助金制度の概要
中小企業省力化投資補助金には、昨年度からカタログ型という、予めカタログに登録された製品の導入を補助する制度がありました。
一説には申請すればほぼ全て採択されるという高い採択率が話題になりましたが、カタログに登録された製品のカテゴリーや製品数が少ないため、今ひとつ人気が出ていません。
今回はカタログに登録された製品を選ぶのではなく、申請者の事業形態に応じて省力化に必要な設備を自分で選択して申請を行う、オーダーメイド型の制度となっています。
カタログ型とは全く異なる内容で、ものづくり補助金を省力化投資のために再編したような内容になので、ものづくり補助金との相違点という形で以下に解説します。(その方が全体像をイメージしやすい)
まず、補助金制度の目的ですが、あくまで省力化が目的なので、ものづくり補助金のような経営革新ではなく、労働生産性の向上のためのプランを事業計画として作成して申請することになります。
従って、ものづくり補助金で加点項目として必須とされた経営革新計画の認定証の取得は必要ありません。(これで準備期間が2ヶ月程度短縮でできます)
次に、申請できる補助金額ですが、ものづくり補助金と同じ従業員数の区分となっていて、各区分とも上限額はものづくり補助金のざっと2倍です。かなり大型の投資案件に対応することができます。
第3点目に、補助事業の実施期間については、ものづくり補助金は単年度で完結しますが、
中小企業省力化投資補助金(一般型)の補助事業期間は、交付決定から最長で18ヶ月、採択から最長で20ヶ月となっていて、複数年度にまたがる事業を前提とした制度になっています。
第4点目に、対象経費は、ものづくり補助金の対象経費から、原材料費、海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝販売促進費などを除いたものとなっています。
それ以外の詳細は中小企業省力化投資補助金(一般型)のホームページを参照してください。
("中小企業省力化投資補助金(一般型)のホームページ → クリックすると全体表示されます)
【2】申請スキームの特徴
既に公募要領が発表されているので、昨年のものづくり補助金と比較して特徴的なものを抜粋してお伝えします。
それ以外の詳細については、必ず以下の公募要領のページを参照して申請の準備を進めてください。
("中小企業省力化投資補助金(一般型)の公募要領 → クリックすると詳細が表示されます)
ものづくり補助金では、付加価値額の年成長率3%以上が要件とされていたものが、本補助金では労働生産性の年成長率4%以上が要件となっています。
この「労働生産性の年成長率」というものは公募要領の中にきちんと定義されているので、指定されたやり方で算定する必要があります。
(詳細は公募要領の12ページを参照してください)
その他、給与支給総額の年成長率、事業内最低賃金、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画については、ものづくり補助金と同様の申請要件となっています。
(未達の場合に補助金返還となる条件も同じです)
また、申請においては電子申請システムjGrants を使うことや、申請時の書面審査や口頭審査などについても、ものづくり補助金と同じ要領です。
異なるのは申請時の加点項目です。
新たに過去3年以内に事業承継を行なった事業者に対しての加点項目が新たに設けられた以外に、
ものづくり補助金では非常にたくさん設定されていた加点項目が整理され、
事業承継以外では災害等加点、成長加速マッチング加点、賃上げ加点、えるぼし加点、くるみん加点の5項目のみが設定され、これらの中から選択するようになりました。
【3】申請手続きの注意事項
事業計画書と加点項目以外の、申請に必要となる書類については、1月30日の公募要領にはまだ記載がありませんでしたが、
決算書類はもちろんんこと、従業員名簿その他の提出書類も、ものづくり補助金とほぼ同じものが必要なはずです。
おそらく、後日、公募要領の改訂版が発表され、そこで提出書類の一覧表が入ってくると思われますが、現時点ではものづくり補助金の提出書類を参考に類推するしかありません。
ものづくり補助金(昨年の)第18次締切の公募要領を参考に、提出書類の準備を進めておきましょう。
("ものづくり補助金(昨年の)第18次締切の公募要領 → クリックすると詳細が表示されます))
尚、当事業所でもこの中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請その他のお手伝いをいたしますが、申請の準備には少なくとも1ヶ月はかかりますから、支援受付の締切を2月15日とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
とにかく、公募の受付期間がたったの2週間程度しかありませんから、申請をご希望される方は一刻も早く準備を始められるようお勧めいたします。