繰り返すことの大切さ
弱者や腕にいまひとつ自信がない方でも、
繰り返しの回数で勝負することで、
強者や熟練者を上回る成果を出すことができる。
というお話です。
弱者は繰り返しの回数で勝負する
日本の多くの経営者に大きな影響を与えた故皆川節夫氏の
教えの中に、
「人格とは繰り返しの総体である」
という、自己変革の核心を突いたことばがあります。
また、ランチェスター経営で著名な竹田陽一先生の教えにも
営業の成果=【営業の質】×【訪問回数の自乗】
だから、
「営業力に自信がない人は、訪問回数でカバーせよ」
という教えがあります。
ともに「繰り返すこと」を重視する教えです。
継続することは確実な力となる
単純な例をあげて説明すると
いまここに3人の人(Aさん、Bさん、Cさん)がいる
として、
各々、営業力(能力)の比が、10:5:2だったとします。
そして、各々が実施する訪問回数が1回、2回、5回だった
とすると、
各々の営業成績は、以下のように予測できます。
Aさんの成果 = 10 × 1 = 10
Bさんの成果 = 5 × (2×2) = 20
Cさんの成果 = 2 × (5×5) = 50
このように、
Aさんの5分の1しか能力のないCさんでも、
Aさんの5倍の訪問回数が実践できれば、
能力の差を訪問回数でカバーすることができて、
さらに5倍の成果があがる。
という訳です。
「量稽古」の部分が「自乗で」効いてくるので、
このような結果になる訳です。
弱者でも、強者や熟練者を上回ることができる!
さらに、量(数)稽古をこなすうちに、
「質」の部分も2から5へ、5から10へと
向上してきます。
これは、継続するうちに様々な問題点に気付いて、
解決するための工夫を積み重ねることで、
力がついてくるからです。
数をこなすことは質の向上にもつながる
新しい取り組みにチャレンジした時に、
1度や2度やってみたけど成果が出ないからと、
そこで諦めたり、やめたりするのではなく、
問題を発見しながら解決の工夫を続けることで、
確実に実績につながります。
まずは粘り強く、繰り返すことを実践をしましょう。
クリエイトバリュー 代表 中村 宏