来年度の補助金の準備は今のうちに
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2024年9月現在、どの補助金制度も新規の募集が行われていませんが、これは当初の予算を使い切ったためです。
秋の通常国会での予算(概算要求)、および臨時国会での補正予算等が決定すれば、すぐに募集の告知が開始されますが、本年度のようにすぐに予算がなくなる可能性もありますから、来年補助金を活用したいとお考えの方は、年内、今のうちに準備を開始しておくのが良いと思われます。
【1】補助金の申請期間は短い
補助金制度は募集の告知がされてから電子申請が締め切られるまで、あまり期間に余裕がありません。
申請のための提出物の準備などは、募集が一区切りついた合間の期間をうまく活用して計画的に準備しましょう。
募集が始まってから電子申請が締め切られるまでの期間は、普通は1ヶ月程度〜長い場合で2ヶ月程度です。
ただし、募集回によっては極端に短い場合があります。小規模事業者持続化補助金の第16回公募は、申請開始から締め切りまで、たったの2週間でした。
この短い申請期間内に、競争を勝ち抜いて採択が取れるレベルまでに事業計画書をブラッシュアップしたり、全ての提出物を揃えるのは至難の技です。
申請期間内は申請に必要な事務処理(電子申請システムjGrantsのアカウント=GBizIDの取得や申請書の入力などに)のために時間がかなり取られますし。
当事業所はいつでもご相談に対応いたしますが、準備期間と申請書類の品質は比例しますから、できるだけ早くご相談いただく方が採択される確率は上がります。
【2】事業計画書以外の、時間がかかる提出物の準備
補助金の申請に必要となる書類には、事業計画書の他に必要となる種類がありますが、申請が開始されてから準備を始めては絶対間に合わないものがあります。
例えば、ものづくり補助金では経営革新計画の認定書(福岡県など県が認定する)が必要ですし、
持続化補助金では商工会議所や商工会からの経営支援計画書が必要ですが、これには事業計画書の提出が必要です。さらに持続化補助金の創業枠では創業支援研修を受けたことの証明書が必要になります。
経営革新計画の認定取得を取るには2ヶ月かかりますし、創業支援研修の証明書は1ヶ月以上の受講が必要です。
このように、多くの補助金制度では、準備に時間のかかる事業計画書以外の提出物が必要となりますが、募集が開始されてから準備を始めても物理的に間に合いません。
なので、利用しようとする補助金制度を事前によく調べておいて、募集が開始される前に提出物の準備を開始してください。
当事業所では、福岡県の経営革新計画の認定をとるサポートもしっかり行いますし、提出種類の準備に関わるアドバイスもみっちりと行いますので、できるだけ早い時期にご相談ください。
【3】補助金の申請にはパソコンが必要です
現在、全ての補助金の申請はjGrantsという電子申請システムを使って行うことになっています。
尚、話が少しはずれますが、従来からjGrantsのログインIDやパスワードを業者に開示して、申請手続きを丸ごと外注する行為は禁止されており、特に昨年度からは取り締まりが非常に厳しくなりましたのでご注意ください。
(不正が疑われると、採択取り消しとなり給付は行われません。給付後に発覚すると返還を求められます)
話を元に戻しますが、このjGrants利用にはパソコン(WindowsまたはMac)が必要です。WindowOSやMacOSが動かないiPadやChromeBook、その他のタブレット端末では、jGrantsの動作保証は行われていないので注意してください。
当事業所でも、提出に必要な種類を準備するため、パソコン上でPDF文書をZOOMや電子メールなどでやり取りしながらアドバイスを行っています。
だから、パソコンをお持ちでない方からご支援の依頼をいただいても、ご自身がパソコンの操作ができなければ準備すら開始することができません。(申し訳ありません💦)
申請後も、ご自身でパソコンを使って事務局とやり取りをしなければならないこと(口頭審査など)がたくさんありますので、パソコンは必須機材です。
公募要領には特段書いてありませんが、ご自身でパソコンの操作ができることが、補助金の申請をするための最低限の条件ですので、何卒ご了承ください。