弱者が取るべき情報戦略とは?

2016/03/22

ランチェスター経営でいう所の「弱者の戦略」を、情報戦
略に当てはめてみるとどうなるか。

強者とは、IT教育をバッチリ受けた社員がたくさんいて、
優れたパフォーマンスを発揮する業務システムが揃った大
手企業です。そんな相手を向こうに回して勝つための方法
はないものでしょうか?

あると思います。

しかし、それはこれまでの情報戦略の一般常識とは全く違
うものだと思います。

ランチェスター経営では、お客様起点でものを考えて、商
品や地域や客層を一点に集中して全戦力を投入し、戦略的
1位になることを目指します。

それと同じように、情報技術も、「お客様の信頼を得る」
につながるものだけに集中して、徹底的に使うことです。

選択のポイントもこれまでの常識とは全く異なるもので、

1)今すぐに、身近な所から着手できるか?
 (スピード)
2)極めてコンパクトな仕組みでやれるか?
 (コスト=軽装備)
3)これまでの仕事のやり方をひっくり返せるか?
 (効果)

この3つができれば優れた武器になります。但し、お金を
かけない分、全社員が勉強して、使いこなす努力は必要に
なります。

自社にとって、それが何かを徹底的に考えて、確実に実行
することです。

間違えても、知名度の高いシステムや神アプリを使いこな
そうとは考えないことです。そんなプロダクトアウトな考
えでは、戦略的1位になることは厳しいと思います。

情報技術そのものは、単なる戦術兵器にしか過ぎないかも
知れません。

しかし、そこに「お客様を創る」などの強烈な目的な入る
と、戦略が生まれます。その戦略の実践ツールとして活用
すれば、戦略を実践するためになくてはならない、戦略の
一部となります。

弱者の情報戦略とはこのようなものではないでしょうか?

これから、このブログでは、「弱者の情報戦略」について
考察して行きたいと思います。

戦略的1位を目指す経営者の方のお役に立てれば幸いです。

クリエイトバリュー 中村 宏

ブログ「社長のIT秘書」