社内の情報活用を促進するコツ
ズバリ書きますが、新しい情報機器類を導入して、社員に
も使わせようとする時、リーダーである社長が真っ先に使
ってその姿を見せ、社員の巻き込みを図ることがもっとも
重要な成功のポイントです。
ITを使いこなすスキルが高いとか低いとか言うのは、モチ
ベーションとは直接関係ありません。あくまで社長の熱意
が社員と共有できているかどうかで全てが決まります。
仮に、社長が、自分が言い出した手前、まず自分がやらね
ばと思いつつも、苦手意識があったり、学習の面倒さを感
じたりして日常使っていなかったりすると、その空気は社
員にすぐに伝わってしまいます。
社員が社長以上の熱意を自ら持って、社長以上に使いこな
そうとすることは絶対にありません。なぜなら、日常の業
務で忙しい中、自分たちがやらねばならないことの必然性
を納得するまでには時間がかかるからです。だから、社長
が本気でない空気が少しでも伝わって来たら、社員のモチ
ベーションは一気に下がってしまいます。
だから、一気に高い目標に向かって使いこなそうとせずに
最終的な到達目標とスケジュールを社員と共有しながら、
社長自身が、一歩ずつ、ステップバイステップでマスター
することをお勧めしたいと思います。
また、言うまでもありませんが、社長が一切自分でやらず
に、社員に丸投げしてやらせようとしても、それは不可能
です。情報活用の本質は、見かけの業務を効率化すること
よりも「経営の革新を進める」所にあって、その方向性は
社長しか示すことができないからです。それも毎日のよう
に言って聞かせる必要があります。
なので、経営者の皆さんにお願いしたいことがあります。
「やると決めたら本気で取り組んでください」
言い訳は一切無用にしましょう。問題が起きたら、1つず
つ撃破して(個別目標達成)、次の課題に進むようにしま
しょう。
「継続して取り組む」ことにより、必ず成果が出ます。
クリエイトバリュー 中村 宏