オウンドメディア戦略とは

【1】「オウンドメディア」って何?

 
最近、オウンドメディアを活用した
メディア戦略の重要性を解説してた記事が増えました。

「オウンドメディア」って、聞きなれない言葉ですね。
ITの世界ではなく、広告業界で使われる用語です。

ところで、一昔前の「メディア」といえば、
「広告」と、新聞やTVなどの「パブリシティ」でした。

ところがインターネットが普及して、
Facebookなどのソーシャルメディアなどが普及し、
今や非常に多種多様なコミュニケーション媒体が
使われるようになりました。

この中で、各々の特徴に合わせて、
すべての媒体は3つに分類されて語られるように
なっています。

順を追って説明すると

1)ペイドメディア

典型的なものは、Facebook広告やGoogleAdwordsなどの
PPC広告です。

商用利用も可能ですが、文字数や文字を含む割合などに
制限があって、

その制約の中で、お金を払って使うものです。

2)アーンドメディア

典型的なものはFacebookです。

主に、社会的評価や共感を得ることを目的使われる
媒体です。

発信する内容は自由ですが、
一般的には露骨な商業利用や批判などはタブー視される
ことがほとんどですね。

利用上「目に見えにくい大きな制約」が伴う媒体です。

3)オウンドメディア

自分が所有する媒体で、典型的なものはブログです。
それからアナログなもの、例えば手書きのハガキであったり、
独自のニュースレターなどもこれに該当します。

自社所有の媒体ですから、基本的使い方は自由である、
とされています。
 

【2】「オウンドメディアを活用した戦略」とは?

 
次に、ビジネスの場で、
「お客様創り」や「売上につながるコミュニケーション」を
考えましょう。

見込み客を発掘し、契約(新規購入)をしてもらって、
繰り返し利用(リピート)をしてもらって、

最終的には他の有望な見込み客を紹介してくれるような
優良なお客様に育ってもらいたいですね。

このためには、新規発掘から、
お客様との継続的なコミュニケーションを行うための
仕組みが必要になります。

この時、
「最も中心的な役割を果たすのがオウンドメディア」
だと言われています。

ねらいは、オウンドメディアを中心に位置付けて、
ペイドメディアやアーンドメディアではできないことを
補完して、

これらを有機的に結合する糊のような役目を果しながら、
独自のコミュニケーションの仕組みを作る、ことです。

このような考え方を「オウンドメディア戦略」と言い、
現在では「ブログ」がその中心的な役割を果たす
とされています。

先日「ロングテールSEO」でネット集客の効果を高める
というテーマで記事を書きましたが、

人気のキーワードで検索上位を取るのは至難の技なので、
ブログで発信するロングテールに含まれるキーワードで
検索上位を目指す戦略という内容でしたが、

これはまさに「オウンドメディア」の持つ、
「使い方の目的は自由」という特性を生かした戦略的な
活用方法の一例です。

「ロングテールSEO」でネット集客の効果を高める
 

【3】「オウンドメディア」のねらいは効果的な集客!

 
このように、「オウンドメディア」を中心に、
お客様とのコミュニケーションの仕組み
(新規発掘から継続的なおつきあいまでの)
を検討することで、

競合他社にはない独自のコミュニケーション戦略を
構築し、
集客活動を有利に展開することができます。

このサイトでは、動画を使った集客の仕組みづくりを
ご提案していますが、

これは「オウンドメディア戦略」を始める際に、
最も短期間で効果の出易いメディアから先に利用する
というねらいでお話ししているものです。

中小企業がオウンドメディア戦略を検討する際に
使っていただきたいロードマップを以下にご紹介します
ので、よろしければご活用ください。

これを「全てやる」という考えではなく、
自社のコミュニケーション戦略上、もっとも要になる
部分はどこなのか?
を検討する目的でご活用いただければと思います。

尚、Facebookについては、
主体的なコミュニケーション戦略で利用するには、
あまりに「目に見えない制約」が多く、
ビジネスには非常に使いづらいと思いますので、
筆者は除外することにしました。

以上、社長のIT 参謀としての、
「お客様とのコミュニケーション戦略のあり方」
についてのお話でした。

ご参考まで。

クリエイトバリュー 中村 宏

“オウンドメディア戦略"/