動画制作入門は自分が楽しむ所から

【1】動画初心者向けの入門セミナー

 
筆者は、iPhoneやiPadで動く動画編集アプリiMovieを
活用した動画制作の入門のためのセミナーを、
毎月行っています。

動画実践塾

今月は、中小企業同友会福博支部の勉強会の一環として
4月18日に「経営者の学校」にて開催いたしました。

2月1日からスタートしたこの講座も3回目となり、
中には、2度、3度と繰り返しご参加いただいた方も
いらっしゃって、

動画活用のニーズが中小企業の皆さんの間でも、
静かに広がってくるのを感じています。

今回は、動画制作をこれから初ようという方に、
入門の時に知っておいていただきたいことを、
少しだけアドバイスをさせていただきます。
 

【2】動画制作は自分が楽しむ所から始める

 
動画制作を生業にしている専門家の方は、
「みてもらうため」の様々なノウハウを
セミナーなどで紹介したりしてくれますが、

これから動画を始める方は、何と言っても、
まずは「自分が楽しい」と思える作品を作ること
から始めましょう。

自分が楽しめない作品を、
人が素晴らしいと感じてくれることなんて、
まずありえませんから。

難しいこと、技術的なことは後回しで結構です。

まずは、身近な写真などの素材の中から、
使えるものを利用して動画を作ってみましょう。

これが、動画制作を始める時の
最も大切なポイントだと思います。
 

【3】作品を人に見てもらう

 
初心者の方は、最初はできるだけ短い作品を作る
(できれば1分半以内)
ようにしてみましょう。

そして大切なことですが、
制作した作品は必ず誰かに見てもらって
感想をもらうようにしてください。

そして、少し慣れてくると、
一気に長い作品を作りたくなることがありますが、
(筆者も20分の作品を作ってしくじりました)

人に見てもらうには、
短い作品を数多く作った方が効果があります。

構成も編集の技術も初心者のうちは、
作っては見てもらって、
改良点を工夫して次の作品を作る、

という量稽古をたくさんしましょう。

こうすることで、
自然と構成や編集の腕も上がってきます。
 

【4】経営者の人間力で勝負する

 
既に多くの人がいろんなサイトで解説していますが、
中小企業は、イメージ動画などに手を出してはいけません。

また、商品や店舗の紹介には、
映像処理の専門的な技術が必要になることが多いので、

こういう目的の動画の制作は、プロに任せるのが正しい
選択です。

では、中小企業は、どのような目的で動画を活用すれば
良いのでしょうか。

それは大手が絶対にできないこと、
「お客様との距離の近さ」を武器にするという戦略に
活用することです。

そのためには、社長さんご自身がお客様の前に立って、
どのように社会の役に立ちたいのか、
どのようなやり方でお役立ちができるのか、

経営者としての想いや情熱を熱心に語りかけて、
1人でも多くの人に賛同してもらい、
共感してもらうことがポイントです。

プロが作る作品のように仕上がりの綺麗さや技術は
必要ありません。
そんなものより大切なことは「一生懸命な熱意」です。

ホワイトボードをバックにしたり、
ポップやパソコンで作った売り出し案内などを
手に持つなどの手作り感!

「動画制作は素人だけど、
役立ちへの想いは誰にも負けません」

というイメージを演出できるかどうかが最大の
ポイントです。

だから、映像のプロに撮影してもらうのではなく、
自分で三脚にiPhoneを固定して、
自撮りを、何度も納得のいくまで撮るというのが
理想だと思います。

筆者のオフィスにはホワイトボードがないので、
仕方なく背景映像を合成して
ホワイトボードを演出していますが、
本当は実物を使って地道にやりたいところです。

映像のインパクトだけを伝えても何にもなりません。

社長さんの語りが視聴者の心に残るビデオメッセージ
を制作していただきたいと思います。

クリエイトバリュー 中村 宏

“動画実践塾"/