中小企業の動画活用を戦略的に考える

【1】感動ではなく、行動してもらうこと

 
プライベートではなくて、
中小企業さんが、仕事で動画を活用する際のお話です。

中小企業さんが動画を活用する最終目的は、
決して人を感動させることじゃない。

「こちらが期待する行動をしてもらう」ことです。

さらに、
「見る人に行動してもらう」ための動画には、

プロのような製作技術は必要ないのではないかと
思うことがあります。

そもそも、資金が潤沢にある会社なら、
いくらでもレベルの高い感動動画を作ることができる。

中小企業さんが「絵作りの技術」を目指して戦っても、
勝てるはずがない。

そういう意味で、
映像のプロの方、業界の方が動画制作の技術や技法を、
解説しているサイトはたくさんありますが、

本当に中小企業の経営の実態を知って、
弱者の戦略の動画活用を解説しているサイトは
まだまだ少ないと感じています。

中小企業の動画活用は、
「感動してもらう」ことではなく、
「行動してもらう」ことを目的に実践しましょう。
 

【2】行動してもらうための編集方針

 
すでに多くの中小企業さんや個人事業主さんが
販促に動画を活用していらっしゃいますが、

僕が、

「この人から買ってみたいな」
とか
「この人に会ってみたいな」

と思う動画には共通点があります。

それは、各事業主さんが

「どのようなことで社会の役に立ちたいのか、
どのような方法で、それを実現できるのか、

自分やスタッフの「想い」や「情熱」や「ひたむきさ」を、
ストレートに語りかけて、人間味を演出している」

ことです。

作品を見終わった時、
心に残るのは、
作品を作った社長さんの「普段着の姿と心意気」です。

映像の作品としての技術は決して高いものでは
ありません。

むしろ素人さが全面に感じられます。

でも、大きな共感を感じます。
人柄にとても惹かれるものを感じます。

ここに、中小企業さんが動画を活用する時の
大きなポイントが秘められていると思います。
 

【3】テクニックを多用するのは厳禁!

 
繰り返しになりますが、
やらないほうが良いと思えることをまとめておきます。

それは、映像制作のプロがやるような、
エフェクトなどの絵作りのテクニックを
いたずらに多用することです。

手作り感と、「ひたむきさ、一生懸命さ」が
最大の武器なのに、

映像のプロが作るような「絵作りのテクニック感」が
先に伝わってしまったら、

心に残るのは映像への印象だけで
それ以上、メッセージそのものへの興味や関心が
深まるのは難しいのではないかと思います。

それでは、コマーシャル映像を見せるのと同じで、
資金が豊富な大手のイメージ広告を相手に、
絵作りという土俵で戦うことになりかねません。

こんな無謀な戦い方は絶対にしてはなりません。

中小企業さんの「お客様との距離」という強みを
活かして、

「勝ち易きに勝つ」ための動画を作りましょう。

作品を「丁寧に作る」ことはすごく大切ですが、
絶対に「テクニックに凝らない」ことです。
 

【4】動画メッセージの製作技術を高めるには

 
優れた作品を見て、
研究するのが最も良い方法だと思います。

ただし、研究するのは絵作りの技術ではなく、
「メッセージの作り方と配信の仕方」
です。

どのような編集を行えば、
「自分の想いが伝わるのか」

どのようなタイミングと頻度で配信をすれば、
より強い印象を残すことができるのか、

自分なりのスタイルを編み出すことです。

このような取り組みを応援するために、
筆者は
「ビデオメッセージの作り方」

をテーマにしたセミナーを企画することにしました。

ただし、こちらの都合で日程を決めるのではなく、
希望者が5人以上集まれば、
希望者全員が参加出来る日程を調整します。

以下のサイト「スマホで動画実践塾」に勉強会の案内を
掲載しているので
興味のある方はご覧ください。

クリエイトバリュー 中村 宏

“スマホで動画実践塾"/