「ブログ」単体よりも全体の戦略が重要!

お客様とコミュニュケーションで差別化するためには、
特定のメディア(媒体)だけにとらわれるのではなく、

中長期的な戦略の全体像を先に決めて、
各々のパーツにとして最適なメディアを選んで
ウェイト付けをしながら使うことが大切だ、

というお話しをさせていただきます。
 

【1】ネット集客セミナーの意義と価値

 
最近、ネット集客をテーマにしたセミナーを、
いろんな人がやっています。

中身は、WorddPressを活用したブログ運営術と、
その仕組みを作るサービスの紹介が多いですね。

WorddPressは優れたCMSで、
筆者も4年ほど前から使っていますが、

SEO対策を始め、自分のやりたいことを実現しようとすると、
(テーマの選び方にもよるのでしょうが)
どうしても技術的な対応が必要になり、

HTMLやCSSといったウェブサイト構築の知識はもちろん、
PHPや画像処理の技術も必要になるので、

初心者が専門知識なしで使ったり、保守したり、
が簡単にできるものではないと思っています。

実は筆者も、自分の思い通りのページにするのに、
相当の技術的な勉強をしました。
(それでも、まだやれていないことがある)

こういう意味で、
ブログやホームページ(のひな形)を制作したり、
保守サービスなどをパックにしたサービスが、
様々な業者から提供されるようになったのは、

これからウェブサイトを構築したいと考えている
事業者の方には、
非常に利用価値が高いサービスではないかと思います。
 

【2】主催者の成功は長年培ってきた信用がベースにある!

 
セミナーを行っている方々は、概ね、
ご自身がウェブサイト構築の専門家という訳ではなく、

さまざまな専門分野のコンサル活動をしている方が
WordPressのサービス事業者とコラボを組んで
事業を推進する、というスタイルが多いようですね。

筆者が知っている範囲の方々は、
いずれも十分信用ができる事業者さんでした。

で、この先お話ししたいのは、
サービスを利用する立場にいる方々の、
「サービスとの向き合い方」についてです。

セミナーでは、主催者の「実績」が紹介されると思います。
その中で、アクセス数を集めるノウハウが紹介されます。

一見すると、
「素晴らしい。この仕組みを使えば集客ができそうだ」
と思ってしまうのですが、

このような仕組みを有効に活用するためにも、
ここで、少し冷静に考えていただきたいのです。

実は、主催者がブログを活用して集客に成功しているのには
それなりの理由があります。

主催者には、何年もブログを継続してきて、
読者の何割の人とは直接会って、

サービスを提供したり、お付き合いをしたりして、
継続して培ってきた「確固たる信用」があるのが一般的です。

この信用を使って、自分の事業に最適なコミュニケーションを
行って来たから、短期間で集客に成功したと考えるが自然です。

では、皆さんの事業はどうでしょうか?

取り扱っている商品やサービス、価格帯、
想定される利用者(見込み客)の特性などなど。

そういうたくさんの蓄積がある状態で、
ブログという文字と写真が中心のメディアを使って、
集客を成功させるにはどうしたら良いのか?

単純にブログで情報発信をすれば信用してもらえて、
目的とする人たちを集めることができるのか?

それをしっかり考える必要があります。

つまり、ブログが人を集めるのではなく、
「ブログを含めたコミュニケーションの戦略(仕組み」
が重要なのではないか、

という問題提起をさせていただきます。
 

【3】ブログを含めたコミュニケーションの戦略!

 
皆さんの会社では、
今までやってきた、各種のイベントやキャンペーン、
お客様へお出ししたお礼状やご案内、
年賀や慶長のご挨拶、

それにブログ以外の、動画やメルマガ、広告などなど、

様々な取り組みをされてきたと思います。

それらをやめてブログに置き換えるとか、
単純にブログという手段を追加する、のではなく、

「今までのものと組み合わせて活かす戦略」
で相乗効果を生み出すことが非常に重要です。

例えば、カウンセラーやコーチ業など、
「利用者のベネフィットが目に見えにくいサービス」
をやっている事業者の方が、

文字や写真を中心としたブログで信用を作っていくには、
正直、かなりの時間が必要です。
待てる人は良いですが、そうはいかない人もいます。

だから筆者は、このような事業者の方へは
「動画メッセージ」でブログへ誘導する取り組み
をお勧めしています。

映像で経営者の方々の顔出しで人柄を演出した方が、
ストレートなインパクトを伝えられて、
信頼感を感じてもらうまでの時間が短くてすむからです。

また、飲食業などの場合は、
その日のお勧めメニューとか、その日の食材だとか。
「情報の鮮度」
が命です。

だから、メニューやPOPの更新などと合わせ、
「毎日、すべてのメディアを更新する運営の仕組みづくり」
が重要になってきます。

このように伝える内容も、頻度も、タイミングも
自社の事業に応じて、
各々最適なコミュニケーション手段を選択しながら、
試行錯誤を繰り返しながら作らねばなりません。
 

【4】一番大切なのは継続してお客様を育てる仕組み

 
そして、ここが一番大切なことですが、
「集める」だけではなく、
集まってくれた人たちとの信頼づくりは、
本当はそこから始まります。

だから、
「継続してお付き合いするための仕組み」
(「ファン創り」の仕組み)
が必ず必要になりますよね。

このように考えていくと、
ブログなどの媒体(メディア)を使えば道が開ける、
と考えるのではなく、

「(ブログなどを含めた)独自のコミュニケーション戦略」
を考えて、
そのパーツとして各々に最適なメディアを選択する、

という方針が非常に重要なことがわかります。

このような全体的な視点からアドバイスをくれる事業者を
選んで付き合うことが、実はものすごく大切です。

例えば、筆者の場合も、
以下のような「メディア戦略のテンプレート」(ひな形)
を使って、

各社さんの中長期のコミュニケーション戦略を構築する
お手伝いをしています。

ご覧いただくとわかるように、
筆者が事あるごとにご紹介している「動画による集客」は、

「コミュニケーション戦略の全体の入り口」に当たるもの
に位置付けています。

コミュニケーション戦略は、
一度始めたら簡単には変更すべきではありません。

なので必ず全体的な視点から考えておくことをお勧めします。

クリエイトバリュー 代表 中村 宏

“スマホで動画実践塾"/