情報を上手く使えるようになりたいなら
まずショックなことからお話します。「最初はアプリの使
い方をマスターすることから」という考えを捨てましょう。
アプリなど、最初はどうでも良いのです。
そもそも経営って、お客様を創らなきゃ始まりません。お
客様を創る仕事が営業です。
さらに、経営とか営業とは「人に動いてもらうための」戦
略を考えて実践することですよね。
確かに、戦略の実践には情報が必要ですが、IT(情報技術)
は情報を集めて加工したり発信する手段でしかありません。
ゲームを楽しむような個人の世界とは違って、ビジネスの
場で真っ先に考えなくてはならないことは、「お客様に選
んでもらうための手段を講じる」ことです。
一番大切なことは、その「手段」を自分の頭で考えること
であって、「優秀なアプリやサービスがあれば上手く行く」
なんて考えは、根本的に誤っています。
アプリなんて、情報を使うための単なる手段に過ぎません。
中小企業にとって重要なことは、お客様との信頼作りが効
率的にできるかどうかであって、
情報処理のためのスキルや、技術そのものは、お客様とは
殆ど関係がないのです。
ここを間違えるからシステムに振り回されて「難しい」と
か、「苦手だ」なんてことになってしまうのではないでし
ょうか?
「どんな目的で、どのように情報を活用したいのか」を明
確にすれば良いのです。アプリのことは、それから先です。
情報を活用する主体は「人」ですから、手順は、
1)自分の戦略の大まかなシナリオを作る(最も重要)
2)必要な機能が何かを絞り込む
3)その機能を持つアプリを探す(ネット検索など)
必要ならば専門家を使って情報を提供してもらって、自分
が取捨選択して、教育してもらえば良いだけ。
ITを起点にした考え方を捨て、お客様との関係づくりを起
点にものごとを取捨選択できるようになれば、情報技術の
使いこなしも、自然と上手く行きます。
クリエイトバリュー 代表 中村 宏
ブログ社長のIT秘書